贈与税の基本
贈与税とは、他の人からお金や不動産などの財産をもらった場合に、その受け取った人にかかる税金です。年間にもらった財産の価額（課税価格）から110万円を差し引いた額に対して課税されます。税率は10％から70％までの13段階の超過累進税率で、税金の中ではかなり重い部類に入ります。
贈与税が扱いにくい理由
贈与税は税務署にとって非常に扱いにくい税金です。これは、贈与が親子間、夫婦間、親族の間など、第三者からは見えにくいところで行われることが多いためです。例えば、孫が小学校に入学したお祝いとして祖父母が200万円を贈与した場合も、贈与税の対象ですが、税務署が把握するのは難しいのが現実です。
贈与税を申告しないリスク
それでは、贈与税は申告しなくても大丈夫なのでしょうか？答えは「そうとは言いにくい」です。贈与の事実は意外なところから発覚することがあります。
例えば、定職もなく年中ブラブラしている放蕩息子に父親が大金を渡したとします。息子がそのお金をゲームや遊びに消費するだけなら、税務署が気づく可能性は低いでしょう。しかし、その息子が高級外車を購入した場合、税務署の網にかかる可能性は高いです。税務署は高級外車などの購入資金に贈与資金や脱税資金が多いと見ており、購入者リストの収集などに努めています。
税務署の監視と取り締まり
「まさか税務署が気づくわけはない」と高を括るのは危険です。ベテラン税務署員に聞くと、こうした放蕩息子を取り締まった経験がある人は想像以上に多いのです。
まとめ
贈与税は受け取った財産にかかる重い税金です。申告を怠ると、意外なところから発覚し、税務署の調査対象になるリスクがあります。贈与を受けた場合は、正直に申告することが重要です。正しい知識を持ち、税務署の監視を避けるためにも、適切な対応を心がけましょう。
